業務アプリが Guideline 3.2 で戻された時の、非公開配布(Unlisted)への切り替え

特定の会社向けの業務アプリが App Store 審査で Guideline 3.2 として戻された時、私たちは非公開配布(Unlisted App Distribution)を申し込み、結果が出るまで再提出しないと決めました。2026年10月15日に承認され、同じ日に新しいビルドで再提出した経緯です。

「Guideline 3.2」と「非公開配布(Unlisted)」の文字

App Store 審査の Guideline 3.2 は、特定の会社の人だけが使うアプリを、誰でも入れられる一般公開で出そうとした時に受ける指摘です。私たちは、同じ日に非公開配布(Unlisted App Distribution。リンクを知っている人だけが入手できる配り方)を申し込み、結果が出るまで再提出しないことにしました。2026年10月15日に非公開配布が承認され、同じ日に新しいビルドで再提出しています。

不動産の業務アプリ(Kaitori Base)を、Guideline 2.1 の追加の情報に答えて再提出したところ、今度は Guideline 3.2 で戻されました。特定の会社の人たちが使うアプリなのに、誰でも入れられる一般公開の形で出そうとしている、という指摘です。この記事は、その時の判断と、承認までの記録です。

「Guideline 2.1 Information Needed」の文字と、求められた6つの項目の札アプリ開発App Store 審査で「Guideline 2.1 Information Needed」と言われたら出す6つのものApp Store 審査で「Guideline 2.1 - Information Needed」と戻されたら、追加の情報を出せば先へ進めます。求められた6つ(実機の画面録画、目的と対象者、使い方とログイン、外部サービス、地域の違い、規制のある業種か)に、どう答えて再提出したかの記録です。

Guideline 3.2 の指摘:このアプリを使うのは誰か

Kaitori Base は、中古の家や土地を買い取って再販する会社の、営業の人たちが使う業務アプリです。使うのは1社の社員だけではありません。フランチャイズの加盟店や、提携する不動産会社など、独立した複数の会社が、それぞれ自分の「組織」をアプリの中に作って使います。

木の机の上の革の手帳とペン、腕時計をつけた手。打ち合わせの机を思わせる写真
誰が使うアプリかを、先に整理した(イメージ写真)

一方で、一般の人が使うアプリではありません。組織に入るには招待コードか、先に登録されたメールアドレスが要り、新しい組織を作るにも、私たちが出す1回限りのコードが要ります。

一般公開と非公開配布の比較の図。一般公開は誰でも検索して入れ、非公開配布はリンクを知っている人だけが入れる。私たちの業務アプリは非公開配布で出す
一般公開と非公開配布の違い

もともと非公開配布で出すつもりだった

実は、私たちは最初から、App Store の非公開配布で出すつもりでした。設計書の配布の章には、2026年10月2日の時点で次のように決めてあります。

設計書で決めていた非公開配布の方針。App Store の非公開配布で出す、リンクを知っている人だけが入れる、審査メモに書く、許可が下りるまでリリースしない、許可されなければ無料の一般公開に切り替える
2026年10月2日の時点の設計書の決め
  • App Store の非公開配布(Unlisted)で出す。有料のアプリにはしない
  • 非公開配布は、検索や一覧には出ず、リンクを知っている人だけが入れる
  • 審査に出す時の審査メモに、非公開配布のつもりであることを書く
  • リリースは「手動でリリース」にし、非公開配布の許可が下りるまでリリースしない
  • 許可されなかった時は、無料の一般公開に切り替える(一般の人は組織を作れないので、使えない)

非公開配布の申し込みは、Apple Developer の専用のフォームから出します。出せるのは、Apple Developer のアカウントの持ち主だけです。作業の手順書では、審査に出すのと同じ段階で申し込む段取りにしていました。

戻された日に、非公開配布を申し込んだ

Guideline 3.2 で戻された日に、オーナーが非公開配布のフォームから申し込みました。審査の担当者への返信と審査メモでは、次のことを説明しました。

白い木の机に並べた申請の書類とペンの写真
非公開配布は、フォームから申し込む(イメージ写真)
  • 1社の社員のためのアプリではなく、独立した複数の会社(加盟店や不動産会社)が、それぞれの組織で使うこと
  • リンクを受け取った人だけが入れる形で配りたいこと
  • 一般の人は、組織を作れないので使えないこと
  • 非公開配布を申し込んだこと
Guideline 2.1 に答えて再提出し、Guideline 3.2 で戻され、同じ日に非公開配布を申し込み、結果が出るまで再提出しない、という流れ
戻されてから決めたことの流れ

結果が出るまで、再提出しない

ここで、すぐに再提出することもできました。けれども私たちは、非公開配布の結果が出るまで再提出しない、と決めました。

非公開配布の結果が出るまで再提出を待つ流れ。許可されればアプリはリンクを知っている人だけのものになり、指摘の前提が変わる。待つ間に配り方の準備を進める
すぐ再提出すると、同じ理由でもう一度戻されるおそれがある
「TestFlight はオーナーだけ、スタッフはリンクから」の文字アプリ開発現場のスタッフに TestFlight は無理だった:業務アプリを「リンクとGoogleログインだけ」で配る業務アプリを TestFlight(Apple のテスト配信)でスタッフに入れてもらおうとしたら、操作できませんでした。TestFlight はオーナーの確認用だけにし、スタッフには App Store の非公開配布(Unlisted)で「リンクから入手して Google でログインするだけ」に一本化した理由と、配った案内です。

2026年10月15日、非公開配布が承認された

2026年10月15日に、非公開配布の申し込みが承認されました。App Store Connect で、このアプリの配信方法が Unlisted(非公開配布)に切り替わりました。検索や一覧には出ず、リンクを知っている人だけが入手できる形です。

承認と同じ日に、新しいビルドで再提出しました。この記事を更新した時点では、その審査の結果はまだ出ていません。

配信方法の画面の再現。一般公開と Unlisted(非公開配布)の選択肢があり、Unlisted に切り替えると一般公開には戻せないという注意が出ている
配信方法が Unlisted に切り替わった状態のイメージ

同じことになりそうな人へ

特定の会社向けの業務アプリを非公開配布で出すつもりの人へのチェックリスト。審査の前か同時にフォームで申し込む、審査メモに誰が使うかを書く、許可されなかった時を決める、一般公開に戻せないことを確かめる
一度 Unlisted にすると一般公開には戻せない
  • 特定の会社の人たちだけが使う業務アプリは、一般公開の形で出すと Guideline 3.2 で戻されることがある
  • 非公開配布で出すつもりなら、審査に出す前か、遅くとも同じ時に、フォームから申し込んでおく
  • 審査メモに「誰が使うのか」「一般の人が使えない理由」「非公開配布を申し込んだこと」を書く
  • 許可されなかった時にどうするかを、先に決めておく
  • 一度 Unlisted に切り替えると一般公開には戻せないので、そのアプリを一般公開する見込みが無いかを確かめてから申し込む

この記事は、AI(Claude)の支援を受けて作成し、筆者が内容を確認しています。

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